七五三

この行事とは

三歳(男の子も女の子も)、五歳(男の子)、七歳(女の子)の成長を祝い、神社などにお参りする行事です(多くの家庭は満年齢で祝いますが、地域・家系で数え年の説明が出ることもあります)。由来は諸説ありますが、江戸時代に形が整い、都市部を中心に広がり、のちに各地で祝われるようになったとされる説がよく紹介されます。いまでは写真館の前撮りや洋装・カジュアル参拝も珍しくありません。地域によって十三参り(じゅうさんまいり。主に13歳のお参り。関西などで語られることがあります)など近い年齢の行事が別に語られることもあります。

「奇数はめでたい」と結びつけて説明されることが多いですが、歴史的背景はさまざまな説があります。型にはめず自分たちのペースでと考える家庭も増えています。双子・年子は同日にまとめるか負担を分散するか、家庭で決めてかまいません。

日取りと、だれが何をするか

おおむね十一月十五日(新暦。もとは旧暦十一月十五日に由来する説がよく紹介されます)が「七五三の日」として知られていますが、混雑・体調を考え前後の土日にずらす家庭が非常に多いです。十月十二月にお参りする慣習が紹介されることもあります。

だれ よくある役割
祖父母 着物・レンタル代を出す、当日同行するなど(家による)
両親 参拝の日程・レンタル手配、写真館の予約、当日の世話。千歳あめは授与所・参道の店で受け取る。省略する家庭もある
子ども 着物や洋装で参拝・記念撮影の中心
神社 お祓いなど。祈祷の有無・初穂料は神社ごとに異なる

用意しておくとよいもの

  • 着物またはレンタル一式、履き慣れた下駄・草履(レンタルに含まれることも)
  • 防寒
  • お守り代・初穂料(次の見出しを参照。新札の用意も)
  • 待ち時間用のおやつ
  • 食物アレルギーは、千歳あめを渡される前に伝えられるよう短いメモがあると安心です

初穂料の包み方・マナーの目安

祈祷の有無や料金の形(お守り・千歳あめつきのパックなど)によって、専用の封筒・用紙や表書きを指定されることがあります。まず社務所・授与所の案内を優先してください。

  • 封筒のし袋を使う家庭も多く、水引は蝶結び(何度参拝してもよい祝い事向きと紹介されることがあります)がよいとされる説があります。手元になければ白封筒でもよいと紹介されることもあります。
  • 表書き:多くは袋の中央付近に「初穂料」、その下に子ども(祈祷を受ける本人)の名前を書くと案内されます。祈祷では「御祈祷料」など別表書きや、神社支給の用紙がある場合があります。
  • お金:新札やきれいな紙幣を用意する家庭が多いです。肖像が表を向くように入れる、と紹介されることがあります。パック料をまとめて納める場合は、神社の指示に従ってください。
  • 渡し方袱紗(ふくさ)に入れて持ち運び、渡すときは封筒だけを差し出すと丁寧と紹介されます。無い場合は清潔なハンカチの上に封筒を載せる、という説もあります。

お賽銭(賽銭箱に入れるお金)は初穂料とは別です。額の決まりはなく、きれいな小銭を少し多めに持っていく家庭が多いです。

当日の流れの例

前撮りは別日にする家庭が多いです。参拝当日、混雑を避けるなら開門直後平日が狙い目。お祓い(おはらい。神社で身を清め祝ってもらう儀式)・記念撮影のあと千歳あめを受け取り、食事に行く流れが一般的です。体調が優れない日は延期してかまいません。

費用の目安

レンタル着物とヘアセットで一万円台から数万円、写真館パックはさらに上振れ。神社の初穂料は無料のところもあれば数千円のパックも。先に予算を決めておくとよさそうです。

よくある質問

Q. 三歳と五歳が同じ年に重なります。どうしたらいいですか?
A. 一度にまとめる家庭と年を分ける家庭があります。負担と子どもの集中力で決めてよいです。

Q. 着物ではなく洋服でもよいですか?
A. 神社によっては問題なく、カジュアルな参拝も増えています。気になる場合は社務所に問い合わせてください。

Q. 十一月に寒すぎて心配です。どうしたらいいですか?
A. インナーやカイロ、短時間の参拝、別月にずらすなどの工夫があります。

Q. 千歳あめ(乳成分)のアレルギーがあります。どうすればいいですか?
A. アレルギーを伝えて、乳成分フリーの千歳あめがあれば受け取る。お守りだけにする、など相談してかまいません。

Q. 海外在住で十一月に帰国できません。どうしたらいいですか?
A. 帰国時にお参りする、近い神社を訪れる、写真だけ先に撮るなど、柔軟に考えてよいです。

話し合っておくとすれ違いが減ること

祖父母が豪華な着物を期待し、子どもが嫌がる場合は、レンタルの種類や参拝時間を先に調整するとよいです。写真館の追加販売は契約前に内容を確認しておくと安心です。

家庭ごとに配慮したいこと

経済的理由でレンタルを見送り、手持ちの服で参拝するのも立派です。NICU(新生児集中治療室)入院や早産で、修正月齢(しゅうせいげつれい。早産などの場合に、発達の見方を予定日に合わせてそろえるための月齢。計算や解釈は医療機関・保健の説明に従うとよいです)が気になる場合は、無理に標準年齢に合わせず、主治医や保健師に相談してから日程を決めてかまいません。

地域による違い

十一月十五日を目安にする説明が強い一方、寒冷地(北海道など)では寒さを避けて十月半ばごろに早めると紹介されることがあります(地域・神社で違います)。沖縄では十三参りなど、本土の七五三と重ならない場合もあります。

参考にできる情報