一升餅(満1歳・初誕生)
この行事とは
満一歳の誕生日に、一升(いっしょう。お米などを量る升=ます=の単位で、お餅にすると重さは大体一・八キログラム前後)のもち米の餅を、風呂敷で包んで背中に乗せて祝う風習です。現代ではお米一升をリュックサックやナップザックに入れて背負う家庭が増えています。「一升」と「一生」をかけた語呂合わせで、食に恵まれるようにと願いが込められています。全国では背負い餅(風呂敷やカバン類で背中に乗せる)が強いですが、九州などでは踏み餅(ふみもち。わらじやぞうりで餅の上を歩く行事。地域で作法が違います)が紹介されることもあります。
餅は食べきれず親族におすそ分けするのも負担になりがちですが、お米なら日々の食事に使えて実用的です。家庭の都合で選んでかまいません。
転び方や座り方で将来を占う言い伝えもありますが、遊び・言い習わせの域と捉え、安全を最優先してください。まだ歩けない子を「評価」の対象にしないよう、周りの言葉も気にしすぎなくてよいです。
日取りと、だれが何をするか
おおむね満一歳の誕生日。写真館や親族の都合で前後の週末にずらす家庭も多いです。双子は同日にまとめることが多いです。
餅は両親が買う・祖父母が贈る・レンタルなどさまざま。背中にのせるときは大人が支え、写真館スタッフが手伝うこともあります。
用意しておくとよいもの
- 一升餅(購入・レンタル・小分け)またはお米一升
- 風呂敷・リュックサック・ナップザック(一升餅用の専用リュックのレンタルや、お米等がセットになったリュックサックの販売もあります)
- 転倒に備えた広いスペースやクッション
- 撮影用の服装
当日の流れの例
餅または米を升に盛り、風呂敷で包んで背中に軽く固定するか、リュックサック・ナップザックに入れて肩紐で調整します(必ず大人が支え、転ばないよう見守る)。米の場合はこぼれないよう袋やラップで包む家庭もあります。写真や動画は数分にまとめると負担が少ないです。歩けなくても座ったまま・立たせるだけでかまいません。餅を食べる場合は大人が薄切りにし、のどにつまらせないよう注意します。
費用の目安
購入は数千円〜一万円台、レンタルは数千円〜(返却期限あり)、写真館パックに含まれることもあります。
よくある質問
Q. 一歳でもまだ歩けません。どうすればいいですか?
A. 座ったまま背負う、抱っこしながら餅を見せるだけでも十分です。
Q. 踏み餅と背負い餅、どちらが正しいですか?
A. 地域・家系で違います。正解は一つではありません。
Q. 転ばせると縁起がよいと聞きました。本当ですか?
A. 言い伝えにすぎません。無理に転ばせたり、安全を犠牲にしないでください。
Q. 一升分は重すぎませんか?
A. 小分け・レンタル・短時間だけ、などの工夫をする家庭が多いです。
Q. 餅ではなく、お米一升でやっても大丈夫ですか?
A. 問題ないと考える家庭は増えています。「一升」の意味を重んじつつ、実家などに餅のおすそ分けが負担になりそうなときは、米のほうが配りやすく日常にも使える、という選び方もあります。
Q. 双子です。餅はどうすればいいですか?
A. 一つの餅を交代、または二つなど、家庭で決めます。
Q. レンタルは汚してはいけませんか?
A. 契約を確認。ビニールで包む業者もあります。
Q. 初節句と近い時期です。日程はどうしたらいいですか?
A. 別日にする・近い日にまとめる、どちらもあります。
話し合っておくとすれ違いが減ること
祖父母が踏み餅を期待していても、首の支えや床の安全を理由に背負い餅や短時間の写真にとどめる説明がしやすいです。SNS用に無理な歩行はさせないようにしましょう。
家庭ごとに配慮したいこと
低体重・発達の個差では、歩けるかどうかを評価の対象にしないことが大切です。米粉アレルギーは代替や儀式のみも選択肢です。
地域による違い
九州では踏み餅が紹介されることがあります。沖縄では品物を選ばせて将来を占うタンカーユーエー(たんかーゆーえー。満一歳の祝いの呼び名の一つ。表記ゆれがあります)など、別の一歳祝いが語られることもあります。
近い時期のお祝い
初節句(年度による)や、二歳前後の保育園入園準備の前後になります。
