お食い初め(百日祝い)
この行事とは
生後およそ百日(生まれた日から数えておよそ100日目。病院の健診などでいう「百日」と同じ数え方とは限りません)、「一生食に困らないように」と願うお祝いです。大人が箸で食事のまねをさせる儀式で、離乳食を食べさせる行事ではありません。日程は百日ぴったりにこだわらず、週末に合わせて前後させる家庭が主流です。
鯛・赤飯・一汁三菜(汁物一つに、焼き物・煮物・酢の物など三品。並べ方は家庭で違います)などはめでたさの象徴として並べられることが多く、意味は家庭・地域で少しずつ違ってかまいません。食物アレルギーがある場合は医師に相談のうえ、形だけにとどめる選択もあります。
日取りと、だれが何をするか
目安は生後百日。前後一、二週間や土日祝へのずらしはよくあります。双子は同じ日にまとめる家庭が多いです。
| だれ | よくある役割 |
|---|---|
| 養い親(やしないおや。箸でまねをする人) | 婚姻が長い男女ふたりが縁起がよい、という説。祖父母が務めることも多い |
| 両親 | 日程の決定、祝い膳の準備(自宅・デリバリー)、料亭・ホテルの予約、写真。店側がプランで進行や膳の説明をしてくれる場合がある |
用意しておくとよいもの
- 祝い膳(自炊、デリバリー、料亭、通販セットなど)
- 歯固めの石を唇にそっと触れる程度に使う家庭もありますが、誤飲に注意
- 祝い箸や順番は料亭ならスタッフが案内
- 鯛が難しければ別の魚や見た目の代用も選ばれます
当日の流れの例
祝い膳を並べ、赤ちゃんを高座(こうざ。ちょっと高い座布団や椅子。膝の上でも可)に。養い親が箸で料理を口元に近づけ、まねをする。歯固めの儀式をする場合も。そのあと家族で膳をいただき、赤ちゃんはいつもどおり母乳・ミルクでかまいません。ぐずってしまったら、無理に最後までこだわらなくてよいです。
予算の目安
自宅なら食材代で数千円(通販セットも数千円であります)、料亭・ホテルは一万円台から人数・コースで変動します。
よくある質問
Q. 百日ぴったりじゃないとだめですか?
A. 前後でも問題ないと考える家庭がほとんどです。
Q. まだミルクだけですが、大丈夫ですか?
A. 「まね」であり、飲み込ませる必要はないと説明されることが多いです。
Q. 養い親をどう決めたらいいですか?
A. 両親が行う、片方の祖父母に頼むなど、柔軟に決める家庭が多いです。
Q. アレルギーで鯛を出せません。どうすればいいですか?
A. 別の白身魚、写真や絵だけそろえる、など。医師の指示を優先してください。
Q. 料亭と自宅、どちらが正式ですか?
A. どちらでも大丈夫です。予算で選んでかまいません。
Q. 食べる順番は決まっていますか?
A. 流派・地域で違います。迷ったら料亭の進行に合わせるとよいでしょう。
Q. 双子です。膳は分けますか?
A. 一膳を交互、または二膳など、家庭で調整します。
Q. 沖縄のククヌカンと同じですか?
A. 日取り・意味づけが異なると説明されることがあり、本土の百日と同一とは限りません。
話し合っておくとすれ違いが減ること
どちらの実家が膳を用意するかで期待がずれることがあります。両親が中心に段取りを決めると整理しやすいです。写真やSNSに載せる範囲も、家族でそろえておくと安心です。
家庭ごとに配慮したいこと
アレルギーは医師の管理のもとで、口元に触れるだけにとどめる選択もあります。自炊・少人数は立派な祝い方です。国際結婚の家庭では「生後百日の祝福の食事」と説明すると伝わりやすいです。
地域による違い
沖縄ではククヌカン(本土のお食い初めに近い儀礼と紹介されることがあるが、日取りや内容は別物と説明されることもあります)など、本土の百日とは異なるタイミング・作法が紹介されます。沖縄在住の方は地元の話を優先してください。
近い時期のお祝い
お宮参りのあと、ハーフバースデー(生後6か月前後)や初正月・一升餅のあいだに位置することが多いです。
